セカンドライフの場合は、L$による評価(値段を付けたりチップにしたり)が、デジタルコンテンツの流通・共有だけでなく、ダンス、ライブ、DJなどのパフォーミングアート/社会活動にまで非常に大きな駆動力となったと思います。
ただし、それには自分のキャッシュカードとの繋がりが必要だし、また、自分の作ったコンテンツをコピーされる恐れがないということへの対応も必要だし、音楽をJOGで流してチップを得る行為について著作権法上の理論武装も必要でしょう。
そこまでを実験的学術Gridで取り組むのは無理があるので、それに代わるアイデアとして、「いいね」的な評価コミュニケーションが考えられると思います。つまり、誰のどのオブジェクト、いつのパフォーマンス、あるいはどのチップジャーへの評価をたとえば4段階表示で返すようにする。それにL$のシステムを援用します。
ですので、支払う数値は4、3、2、1となります(←もひとつ味気ない)。
◆支払う方法が問題。
・商品に支払う:普通はそれぞれのベンダーに支払うので、使ってからの評価にならない。チップジャーにすると、どの商品に対する評価か分からない。これをどうするか? 各ベンダーそれぞれチップジャーを付けるのは売り手にとって大変だし、買い手にとっては売り場に舞い戻らないと評価できない。
・パフォーマンスに支払う:これはチップジャーでいいし、本人に支払ってもいい。
◆金額の設定も問題:自分の財布の中からいくら出すかという、なんらかの制約条件がないと、インフレになるだけなので、
・3~4段階評価がひとつの方法だが、1J$、2J$・・・では味気ない
・毎月のお小遣いからの支払いも、財布の制約があるのでひとつの方法だが、活動度が大きい住民ほど、1回あたりの評価可能な額が小さくなる。
というところでアイデア切れ。