セカンドライフ・ビュワーVer2以降の機能に、Shared Media機能、別名”Web on a Prim”といって、プリムの表面にウェブページを表示する機能があります。これがOpenSimでも使えます。
普通のWebページの表示は比較的簡単ですが、YouTubeになるとちょっと手間が掛かります。私も行きあたりばったりの知識なので、かえって皆さんを混乱させるかもしれないので、ご注意!
【ビュワーは?】
昔のViewer V.1.23系ではダメでしたが、その後、1.23系でも大丈夫になり、現在サポートされているビュワー(Singularity、Kokua、Firestorm)ならどれでも大丈夫です。ついでながら、SL内の自分の作品をエクスポートして、OpenSimにインポートするならSingularityしかなく、画像をアップする際にわざと解像度を低く抑えてシムの負荷を下げたい人はFirestormをどうぞ。
【ウェブブラウザは?】
なぜSL/OpenSimなのにウェブブラウザが関係するのかというと、それはYouTubeがなんかの機能を使っているからです。自分のウェブブラウザでちゃんとYouTubeが見れていれば、大丈夫かというと、そうではないところが理解しがたい点。IEでダメな人はChromeかFirefoxを「主たるブラウザ」に指定してください。
【Flash PlayerとShockwave Player】
Chromeを主たるブラウザに指定したうえで、Flash Playerのサイト
http://get.adobe.com/jp/flashplayer/
に行って、「Adobe® Flash® Player システムプラグインをダウンロードする」をクリック。
これで下準備完了。でも、もしそれで以下がうまくできない場合はShockwave Playerもインストールするといいかも。
Flash Playerがインストール済みであっても、主たるブラウザにプラグインされていない場合がある。
【プリム編集】
SL/OpenSim内でプリムをRezする。編集状態にして、面選択をポチっと押して、ウェブページを表示したい面をタッチする(面選択状態)。テクステャ・タブで選択した面を「フル・ブライト」にするのを忘れないように。
テクステャー・タブの中に材料/マテリアルボタンを押すとメディアに切り替える。そこで選択を押すと、URLを入力する欄がある。そこで例えば”https://www.youtube.com/watch?v=n0mupl4FZsQ”というYouTube動画を貼りたい場合、そのままだとスクロールバーのある普通のページが貼られる。
ここで、上のURLの"watch"のあとに”_popup”を挿入して、”https://www.youtube.com/watch_popup?v=n0mupl4FZsQ”にして、Applyボタンを押して、ちゃんと全画面がプレビューされればok。なかなかプレビューが出ないときはResetボタンを押したりURLを入れなおしたりする。
あと、Auto ZoomやAuto Play Mediaにチェックを入れる。Auto Loopにチェックできればいいけど、なぜかできない。Auto Scele Media on Face of Objectはチェックすればいい場合もあるが、チェックせずにテクスの縦横のサイズを入れた方がいい場合もある。
でOKをクリックする。そして編集状態を解除すれば、YouTubeがプリム表面に全画面表示するはず。
【追加操作】
編集状態を解除した状態で、YouTube表示面をタッチすると、ズームするはず。また上にメニューバーみたいなのが現れる。赤に白三角の再生ボタンを押しただけで再生されない場合は、メニューバーみたいなところの家のマークや再読込みマークを押すと、再生される場合がある。
【球面表示】
世界地図の図法のうち、縦横の比が2:1の正距円筒図法のハイレゾ動画があったら、ぜひ球体表示してみよう。
プリムを球にし、その表面を選択する(球の表面はひとつしかないが、それでもちゃんと面選択し、フル・ブライトにすること)。そうしてから、テクスチャ・タブでマテリアルをメディアに切り替えて、上の要領でURLを貼る。
ここまでは同じだが、この次が球体特有の操作が必要。YouTube画面が球体全体を覆っていない。Auto Scele Media on Face of Objectにチェックせずにテクスの縦横のサイズとして2048と1024を入れる。
テクスチャ・タブでまずテクスを90度回転させる。これで概ね全体を覆うが、隙間があったり、北極と南極に穴が開いたり、つぶれたりしてる。横の倍率、縦の倍率を1から少し減らし、さらに縦方向に少しだけずらさないといけない。この数字が一定ではないで、試行錯誤で直す。
以上の設定は不安定で、本当はスクリプトで全部指定できるといいのだが、普通のウェブページでできている方法ではうまくいかないのが謎。