Yan Lauria的帖子

とりあえず頭の中が整理されたので、ふたたび思いつくまま順不同で。

物色

(博物館・美術館とは?)

なかにはBryn Ohのように、ひとりでひとつのシムをひとつの芸術作品に創り上げてしまい、しかもそれを次から次へと新しく作り変えてしまうスーパーアーティストもいる。これはたとえ1シムでも美術館というよりも、ひとつのアート作品またはインスタレーションと言うべきだろう。

その対極として、自分の作品を集めたギャラリーがSLには山のようにある。むしろお店というべきであろう。アートギャラリー向けレンタルスペースもある。これはアートのショッピングモールであって、ここまでは美術館とはいわない。

これに対し、SLには定期的に展示を入れ替える企画展専門の美術館もある。これは運営者がアーティストを選別しているところがミソ。それに比べ、日本の実世界では収入確保のために常設スペースを削って企画スペースに多くを裂き、大金を払って人気作品を集めるか、大口美術団体に場所貸ししている美術館が多いが、これはちょっと本来の趣旨から歪んでいるとの意見もある。どこが歪んでいるか・・・?

comet Morigiによると、画商でも美術館でもいい。一人の目利きが自分の美術店または美術館の経営・存続・繁栄を掛けて、まだ知られていない作品を集め、キュレーションして展示する。ある作品がまだ安いうちに仕入れて美術館という付加価値を付けることで、その作品の価値を吊り上げる。このファンクションを担う存在がアーティストを発掘し、食わせ、育てる。

これと比べて、すでに人気の出た作品群の企画展を開いたり、財力のある美術団体に場所貸しする日本の「某」美術館との違いがわかるだろう。前者は新たなアーティストを発掘し食わせていないし、後者は美術団体の経営方針に沿ってアーティストがフィーチャーされる。そのどこが歪んでいるかはさておき・・・。

話を戻すと、博物館・美術館はその運営者が入れ替え制にしろ常設にしろ、来場者を呼べる作品を集めようと不断に努力しているところがミソである。その中に自分の作品があってもよいが、それよりも人を呼べる作品を見つけたら、それに座を譲ることもいとわない。それがアーティストやクリエータに機会を与え、生かし、育てることにもなる。

(なぜ物色するか?)

仮想空間でも同じように考えてみよう。アビスの場合、私はすべてひとりで作ったのは「ちきゅう」だけかもしれない。この船はさまざまな図面に目を通し、建造中から船内のすみずみを歩き回り、その安全性評価を担当していたので、それができたが、多くは自分のアイデアを別のクリエータに形にしてもらったり、スクリプターに動きを与えてもらったものあれば、お店で売られていたりどこかに展示されているものを見つけ、買ったり、クリエータにアビスで展示してくれるようお願いしたものである。

そのうち、既製品の収集ではなく、アビスとのコラボで新たな作品をつくってらえたものある。アビスではリージョンを区画に分けることでリソースを配分することはしない。このクリエータはアビスに新しい多様性と価値を与えてくれると見込んだクリエータには、ただ空いているエリアや高度を教えて、あとはそのクリエータが残りプリムを見ながら作るのに任せる。

任せて失敗したことがあるかというと、そう思う前にシムの移転を迫られるハメになるので、その際に泣く泣く捨て去るか、なにがなんでも存続させるかどうかだけである。

そういう意味で、自分の博物館・美術館を育てていくというのは、仮想空間内を探検したりマーケットプレイスを物色したりすることが不可欠だと思う。

(他人のふんどしで・・・)

しょっちょう人の作品のところに足を運ぶので、ついでにそういう場所へのテレポートハブを作ってしまうと楽だし、これは自分の博物館・美術館のコンテンツの一つにもなりうる。どこのホームページにも「リンク集」というのがあるのと同じだ。

もともとクリエータやシムオーナーは忙しくて出不精の人が多いが、こちらから相手の懐に飛び込んでいると、Serendipity、思わぬ幸運との出会い、に繋がることも多く、そうして得た人間関係にいずれ助けられることにもなる。

(つづく)

整理しなおすと

(自然を模す)

植生:システムが備えている木や草や海藻の話

風、環境音、鳥・・・・

WindLight:自分でシムの来場者向けWindLightを設定できる場合の話。

スカイの活用方法:天球や人工海面の話

(展示テクニック)
球体表示:上とも関連するが、8分割にして高解像度化する方法と、YouTube表示。

YouTube表示:上とも関連するが、これによってパフォーミングアートも展示できるようになった。

(キュレーションと協働)
物色:自作コンテンツを展示する場合と、あちこちから物色したコレクションをキュレーティングする場合の話。

Visitorカウンターの活用:スカイ展示への誘導の困難さ、協力者の発見

協力と運動化:インワでの協力と、外での協力

Serendipity

ちょっと、あと何を書きたいのか、よく分からなくなったので、整理のため・・・。

物色:自作コンテンツを展示する場合と、あちこちから物色したコレクションをキュレーティングする場合の話。

植生:システムが備えている木や草や海藻の話

風、環境音、鳥・・・・

WindLight:自分でシムの来場者向けWindLightを設定できる場合の話。

スカイの活用方法:天球や人工海面の話

球体表示:上とも関連するが、8分割にして高解像度化する方法と、YouTube表示。

YouTube表示:上とも関連するが、これによってパフォーミングアートも展示できるようになった。

Visitorカウンターの活用:スカイ展示への誘導の困難さ、協力者の発見

協力と運動化:インワでの協力と、外での協力

・・・・・

あと、何があったっけ?

凸状の外殻構造

今回の話題は、SLだけが対象である。OpenSimでは有効でないようだ。

何かというと、このテクニックを使えば、うまくいけばプリム数が半減する。

その方法はというと、例えば展示パネルがずらりと並んでいる。それをリンクしたうえで、

編集モード>特徴タブ>実情の種類を「プリム」から「凸状の外殻構造」に変更する、というもの。

これにはいくつか注意が必要。

普通の直方体だけでできたリンクセットはたぶん半減する。

だいたい基本的なプリムであれば、直方体と球と円柱の組み合わせでも半減する。ただし奇数個のリンクセットの場合は小数点下切り上げになる。たとえば7プリムのものは4プリムにしかならない。

下のスナップショットを見てみよう。4つの異なる形状の基本プリムをリンクしているが、土地の負荷はちゃんと半減の2である。

ここで注意が必要なのは

・基本プリムにカットやひねり、テーパーを加えている場合だと、かえって元よりどんと増える場合がある。例えば潜水艦のようにテーパーを加えた円筒をつないだリンクセットを「凸状の外殻構造」にすると、元のプリム数よりどんと増える。

・「凸状の外殻構造」にしたリンクセットの中は歩けない。例えば家を丸ごとリンクセットにして「凸状の外殻構造」にすると、家の中に入れない。そこで、「床」と「その他」に分けてリンクしてそれぞれ「凸状の外殻構造」にするとともに、「その他」の方だけファントムにする。壁がファントムでは困る場合は、床と同じように面単位でリンクを分ければよい。

だいたい、博物館も美術館も、直方体と球と円柱さえあればかなりのものができる。特に深海機器の耐圧容器は球か円筒なので、この「凸状の外殻構造」はとても有効な方法である。

(つづく)

タッチを極める

オブジェクトに名前を付けると、前に書いたものとは別の効果が生じる。マウスカーソルをオブジェクトに合わせると、オブジェクト名が表示されるのだ。これは自然動物園のようにオブジェクトが動いていて表示プレートを置けない場合にも有効だし、フローティングテキストと違って、すごく遠くのものでもオブジェクト名が表示される。

これはクリックではなくて、マウスカーソルをあわせるだけだが、クリックするとまたいろいろ工夫できる。編集モードでクリックするとタッチ、座る、購入する、開く、ズームする、が選べる。例えば椅子やテレポータは「クリックで座る」に設定しておけば、右クリックでsitを選ばなくてよいので便利だ。

(ズーム)

今度はズームを選んでみよう。下のスナップショットを見てほしい。一番小さいのが50cm角。一番大きいのが5.6m角であるが、実は実寸法ではなくて、スクリーンの上下幅に占めるパネルの高さに注目して欲しい。一番右はスクリーン上下幅の半分ぐらいである。

そして順にタッチしていくと、小さいパネルはもちろんズームされる。カメラがパネルの方向を向き、ズームされる。いくら離れた場所からでもズームされるのはなかなかの快感だ。カメラが向いてくれだけでも便利である。そうなれば、あとはマウススクロールでズームできるし、斜めなのを直すにはカメラコントロールの回転で真正面にできる。

ところが、パネルが大きくなるにつれて、ズームの程度が減り、スクリーンの上下幅の半分ぐらいの大きさになるとズームしなくなる。それでもマウススクロールで拡大すればよいが、これを超えると、逆にズームアウトするようになる。

せっかくちょうど画面に収まるサイズで展示していても、タッチでかえってズームアウトするようではがっかりである。

逆に、大きすぎる展示物はタッチでズームアウトしてくれれば便利なのだが、やってみるとズームアウトしすぎるのね、残念なことに・・・。

要するにスクリーンの上下幅の半分程度の大きさにするのが「クリックでズーム」という機能なのである。スクリーンの上下幅ぐらいにズームしてくれればよさそうだし、そのようにビュワー側が設定変更してくれてもよさそうだが・・・。

とりあえず自衛手段をいうと、1m角ぐらいの透明版をパネルの真ん中に置く。そうすれば、がんがんズームされる。

(つづく)