タッチを極める
オブジェクトに名前を付けると、前に書いたものとは別の効果が生じる。マウスカーソルをオブジェクトに合わせると、オブジェクト名が表示されるのだ。これは自然動物園のようにオブジェクトが動いていて表示プレートを置けない場合にも有効だし、フローティングテキストと違って、すごく遠くのものでもオブジェクト名が表示される。
これはクリックではなくて、マウスカーソルをあわせるだけだが、クリックするとまたいろいろ工夫できる。編集モードでクリックするとタッチ、座る、購入する、開く、ズームする、が選べる。例えば椅子やテレポータは「クリックで座る」に設定しておけば、右クリックでsitを選ばなくてよいので便利だ。
(ズーム)
今度はズームを選んでみよう。下のスナップショットを見てほしい。一番小さいのが50cm角。一番大きいのが5.6m角であるが、実は実寸法ではなくて、スクリーンの上下幅に占めるパネルの高さに注目して欲しい。一番右はスクリーン上下幅の半分ぐらいである。
そして順にタッチしていくと、小さいパネルはもちろんズームされる。カメラがパネルの方向を向き、ズームされる。いくら離れた場所からでもズームされるのはなかなかの快感だ。カメラが向いてくれだけでも便利である。そうなれば、あとはマウススクロールでズームできるし、斜めなのを直すにはカメラコントロールの回転で真正面にできる。
ところが、パネルが大きくなるにつれて、ズームの程度が減り、スクリーンの上下幅の半分ぐらいの大きさになるとズームしなくなる。それでもマウススクロールで拡大すればよいが、これを超えると、逆にズームアウトするようになる。
せっかくちょうど画面に収まるサイズで展示していても、タッチでかえってズームアウトするようではがっかりである。
逆に、大きすぎる展示物はタッチでズームアウトしてくれれば便利なのだが、やってみるとズームアウトしすぎるのね、残念なことに・・・。
要するにスクリーンの上下幅の半分程度の大きさにするのが「クリックでズーム」という機能なのである。スクリーンの上下幅ぐらいにズームしてくれればよさそうだし、そのようにビュワー側が設定変更してくれてもよさそうだが・・・。
とりあえず自衛手段をいうと、1m角ぐらいの透明版をパネルの真ん中に置く。そうすれば、がんがんズームされる。
(つづく)