SLの悪評と、その後のネグレクトとの戦い
バーチャル博物館が博物館・美術館である限りは、SLやOpenSimの中だけでなく、RLでの評価と無関係でよいとは言えないだろう。
SLの(かつての)悪評はそもそもSLの人口密度が極めて低いことを無視して企業ビジネスの場として勝手に煽り立てた電通その他が悪いのであって、それでもって個人レベルでは多彩かつ創造的な活動が生み出されつつある事実を否定されてよい訳がない。しかし国内では企業ビジネスに載らないものはマスメディアで取り上げられない。つまりそれが今のネグレクト状態である。
そこでSL/OpenSimの住民に何ができるかを考えてみよう。
(ウィキペディアとの戦い)
https://ja.wikipedia.org/wiki/Second_Life
Second Lifeで検索すると、公式サイトの次にこのウィキペディアが出てくる。以前は非難中傷だらけだった。それではダメだと思って、2014年にそんくす内にウィキ編集コミュを設け、大勢の方の助けを借りて大幅な改訂作業を行った。すると、少ししたら、独自研究が多すぎと、ばっさり削られてしまった(コメントアウトされた)。
特に個人ブログを出典としている部分は軒並み削られた。SLは企業が撤退しでメディアが取り上げなくなり、個人ベースの世界になっているので、個人ブログを出典にできないのは痛い。その無力感は半端じゃなかった。ただし、よく考えてみたら、なにはともかく、非難中傷部分の削除という悲願は叶ったわけだ。
公的なウェブサイトを出典にしないと認めてもらえないので、Fumi先生に頼んで、jogrid.netの下にバーチャル教育とアビス海文台のサイトを作らせてもらった。JVWRにアクセプトされた論文の引用はOKだったし、外国のウェブマガジン(もはや国内でウェブマガジンは存在しない)なども出典にしてよかった。そうしながらコメントアウトされた箇所を少しずつ復活していったものの、頑張る気力が尽きてしまった。
そうこうしているうちに、コメントアウトした人がかなりの部分を復活してくれていた。助けてくれる人もいるんだなと思った。削除された箇所として、詳細すぎる記述は百科事典として相応しくないとされた箇所も多い。これは確かにウィキペディアに書くべきではなくて、本来はもっとSL/OpenSimに近いどこかで書くべきことであろう。
今のウィキペディアは単に振り出し戻しただけである。企業ビジネスの場ではないが、個人レベルでは実に多彩かつ創造的な活動が継続されていることを個人ブログに頼らずに証拠立てて記述することが必要と思うし、それはできないことではないと思う。
その一つはSecond Life Wikiである。実を言うと、このたいていのページはSLのアカウントとPWで書き換えることができる。たしか書き換えられないページもあったと思うが・・・。だから詳細情報は自分たちでSecond Life Wikiを書き換えればよい。少なくとも教育関係のページ
http://wiki.secondlife.com/wiki/Second_Life_Education/Resources
は書き換えることが出来るし、実際、私は大幅に加筆したし、そのことを管理者か誰かから感謝された。
もしそれが基本的で重要なことなら、そのWikiを出典にしてウィキペディアを書き換えることだってできるだろう。あるいは、Fumi先生のjogrid.netの下のページを利用してもよい。
(つづく)